性病についてどのくらいご存じですか?

性病

どうしても性行為をするときに頭によぎってしまうのが性病というリスクです。

そのリスクを少しでも軽減するために情報を知っておきましょう。

※医療従事者ではありますが医師ではないためあくまで参考程度にお読みください。

性病の種類をリスト化

まずはどんな性病があるかリストにしてみました。

  • HIV(エイチアイブイ)/ AIDS(エイズ)
  • 梅毒(ばいどく)
  • サル痘(サルとう)
  • A型肝炎(エーがたかんえん)
  • B型肝炎(ビーがたかんえん)
  • C型肝炎(シーがたかんえん)
  • 赤痢アメーバ症(せきりアメーバしょう)
  • 淋病(りんびょう)
  • クラジミア
  • 性器ヘルペス(せいきヘルペス)
  • 尖圭コンジローマ(せんけいコンジローマ)

だいたい上記に載せたリストの性病が知られており、気になる性病ではないでしょうか?

リスクの高いものから低いものまでいろいろありますね。

ちなみに性病とは少しちがいますが性に関連するものとして下記のような症状もありますね。

  • 前立腺がん(ぜんりつせんがん)
  • 痔(ぢ)
  • 亀頭包皮炎(きとうほうひえん)
  • 虱(しらみ)

全ての性病、病気をうまく回避して生きることは難しいです。

少しでも知識を身につけ、リスクを回避したり軽減することで性活が少しでも楽しめるよう過ごしていきたいですね。

 

リストの性病を説明(リンクあり)

ちょっとした知識として各性病を簡潔に説明します。

HIV(エイチアイブイ)/ AIDS(エイズ)

HIVに感染するとインフルエンザのような症状(熱、関節痛、倦怠感など)を引き起こします。

その後は何年か潜伏期間をへてAIDS(HIVが進行して発症)となり、免疫低下によりさまざまな病気になりやすくなります。

現在は完治はできませんが薬や注射でAIDS発症をおさえるための治療があります。

プレップという予防薬を飲むことで性行為からの感染を防ぐことができます。

HIV/AIDSの詳細について⇒API-Net エイズ予防情報ネット

梅毒(ばいどく)

梅毒に感染しても症状は人それぞれで無症状の人もいます。

治療をせずに数年間をすごしてしまうと後半になるにつれてさまざまな症状があらわれます。

現在はペニシリンなどによる治療薬があり、症状が進行して死亡するひとは基本いません。

現在(2023年)にワクチンが存在しません。また、抗体を作ることができないので再感染のおそれがあります。

よもの詳細記事はこちら

梅毒の詳細について⇒梅毒 – 性感染症 – 厚生労働省

サル痘(サルとう)

現在(2023年)は発展場などでゲイの性行為による感染が主となっており、無症状の人いますが発症すると体中に黒っぽいイボのようなものが出始めます。

約2週間ほどで自然治癒しますがイボの跡が残ってしまうことが多いそうです。

治療薬はなく、昔に流行った天然痘のワクチンが有効とされていますが、国民全員に支給できるほどの数はありません。

現在(2023年)は一般人が簡単にワクチン接種ができませんが、近いうちにワクチンが接種できるようになるかもしれません。

サル痘の詳細について⇒サル痘のメディカルノート

A・B・C型肝炎(かんえん)

性行為による感染する肝炎は主にこの3種類です。

A型は自然治癒、B・C型は薬物治療がメインになります。

肝炎の症状としてはウンチの色が白や黄色、ドス黒いなどの変化や熱などの発症したりします。

A型

A型は牡蠣や東南アジアの汚染された水から感染、または感染者のアナルをなめることで感染します。

約2週間ほど安静入院して回復します。(戦前生まれの人は抗体をもっています。)

B型

B型は性行為による感染がメインで基本は薬物治療になります。

劇症肝炎(げきしょうかんえん)といって重症化により最悪死に至ることがあります。

治癒すると抗体を獲得できますが、なかには抗体を獲得するまでに長い年月を要する人もいます。

抗体ができると相手に感染させる危険性はなくなります。

ワクチン接種することができて自費で2回打つと抗体を獲得できますが、発症とちがい永続的な予防効果はありません。(発症によりできた抗体は永続的です)

C型

C型はB型に似ていますが現在は治療薬があります

肝炎の詳細について⇒ウイルス肝炎について(一般向け) – 厚生労働省

赤痢アメーバ症(せきりアメーバしょう)

感染すると下痢になりウンチが赤色のゼリー状になるのが特徴です。

東南アジアでの発症がメインで、感染者のアナルをなめると自分も感染します。

現在は治療薬があります。

赤痢アメーバの詳細について⇒メディカルノート

淋病(りんびょう)

淋病は性器だけでなく咽頭にも感染するため、感染は2か所あり咽頭と性器です。

咽頭の場合は喉の腫れなどの違和感があり、検査をしないと風邪と見分けがつきにくいです。

性器であれば男性の場合は竿に症状があらわれ、尿道から膿がでたり、排出時に痛みがあるため感染したことに気づきやすいです。

治療法は主に点滴による薬物治療で先発医薬品であれば一回で治療できます。

後発品は一回で効かない事例が多数報告され、現在は先発品の使用がメインです。

わたしは咽頭に感染しており、後発品の点滴をしましたが効かなかった事例の一人です。

淋病の詳細について⇒メディカルノート

クラジミア

淋病と症状が似ているが排尿時に違和感、膿が軽くある程度で自覚症状をもたない人が多いです。

感染した場合は抗生物質による薬物治療をします。

性行為でしかうつらないことや、検査をしないと分からないことが見つかりにくい要因です。

クラミジアの詳細について⇒新宿駅前クリニック

性器ヘルペス(せいきヘルペス)

性器や性器周辺、お尻などの周辺にびらんや、痛みやかゆみを伴う小さな水疱が生じます。

発熱や足の付け根のリンパ腺に腫れといった症状が出ることもあります。

症状部位の検体や血液検査をして感染が確認されたら、薬を服用して治療します。

性器ヘルペスの詳細については⇒メディカルノート

尖圭コンジローマ(せんけいコンジローマ)

陰茎や包皮の表面にイボのようなぶつぶつができる病気です。

潜伏期間は、およそ3週間〜8ヶ月程度で発症は人それぞれです。

自覚症状がなく、灰色のイボ(他にも色あり)が出現します。

自然治癒する人もいますが、液体窒素を患部に当てる冷凍凝固法、塗り薬、服薬の3種類のどれか、もしくは全部で治療します。

尖圭コンジローマの詳細について⇒新宿駅前クリニック

 

なるべく性病にならないために

上記ではよく知られる性病を紹介しましたが、現実にはまだたくさんの種類があります。

なるべく性病になりたくないですよね。そしたらどうすればよいか・・・

コンドームさえしていれば万事解決!・・・というわけにはいきませんよね。

コンドームをすればHIVを防げると思っている方もいますがフェラをゴムなしで行えば感染確率はあります。

PrEP(プレップ)を飲めばHIVを完全に防げる(99%効果あり)というわけでもありませんし、下手に飲めば耐性菌をもつ最悪の感染状態になることもあります。

梅毒はPrEP(プレップ)で防ぐことはできませんし、肝炎はワクチンがありますが2回以上打つ必要があり時間と費用が掛かります。

全てに治療薬があるわけでも、100%予防ができるコンドームやワクチンは無いのです!

しかし絶対に性病を防ぐ方法はあります・・

性行為をしないでオナニーだけする!!

といって納得はしてくれないですよね(笑)

他にもいろいろな性病はあるし、これから新しいウイルスも絶対発生します!

つまり皆さんが性病を防ぐ方法は正しい知識を身につけて、薬やワクチンで予防する、感染してしまったら病院で検査をして薬による治療などの対処を行う。

恐れるのではなく、感染しても受け入れて対処するという心構えが大事なのです!

実際私も罹ったものはありますが慌てふためいて恐れたということはありません。

なぜなら生きてる内は病気にかかるのも当然の経験であり、性病以外に致命的な病気はたくさんあるのです。

性病は特に治療薬が多いのでそれこそ命にかかわるような悲観するような病ではないでしょう。

 

知識を身につけて心に余裕を持つ

性病に対する知識を持つにはどんな情報が必要になるでしょう。

上記の性病について医療サイトのリンクを貼り付けますので参考にしてください。

だいたい下記の基本情報は載っています。

  • 性病とは性的接触によって感染する病気の総称。
  • 性病の原因は細菌、ウイルス、真菌、寄生虫など、さまざまな病原体によって引き起こされる。
  • 性病によって引き起こされる症状は種類によって異なるが、一般的な症状には、性器のかゆみ、痛み、発疹、出血、腫れ、尿路の痛みなどがある。
  • 性病の予防法には、避妊、性的行動の制限、定期的な検査、ワクチン接種などがあり、また性的健康についての教育も大切。
  • 性病の治療法には、抗生物質、抗ウイルス薬、抗真菌薬、抗寄生虫薬などがある。しかし、早期に発見して治療することが重要。
  • 性病の感染リスクが高い人たちには、複数の性的パートナーを持つ人、コンドームを使用しない人、HIV感染者、病気にかかっている人、若年層など。
  • 性病は偏見や差別の対象になるべきではなく、治療や支援が必要な病気。

 

次回からは上記の基本知識を念頭において各性病のお話をしていきます!

現在(2023/4/15追記)「YMYL」「E-A-T」といったネット上の仕組みがあります。
これは医療などの専門性や信頼性が必要な情報を、専門家ではない個人が書くことに警鐘を鳴らしたものです。
相手の人生を左右しかねない情報ですので専門家・公的な立場の方のリンクを貼らせていただきます。

上記の簡潔な情報については、調剤やクリニックの経歴がある私なりの観点と、本、ネットの知識を総合して記載しています。

少しでも参考にして頂ければと存じます。

※なぜアイコンが可愛い子狐かというと恐れる必要がないという気持ちを込めての画像ですw

2023/3/29に分かりやすいようレッドリボンの画像に変更しました。

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