2024年12月27日(金)の年末に心に刻むため最後訪れました!
仕事のあとではありましたが聖地の一つが歴史の幕を閉じるとなれば行かない訳にはいきません。
また、本来行きたかったけど年齢が気になる方や遠方で再度来訪することが厳しい方も多いことと思いますので閉店3日前の様子を記事にしました。
思い出はまた別の記事にするので、今回は閉店前の様子をメインでお伝えします。
品川へ
最終日が12月29日のため、3日前の27日(金)に訪れました。
これが最後だと思うと寂しいですね…
駅に到着
年末は仕事が続いており、仕事のあとに約1時間かけて18時過ぎに品川駅に到着。
基本的に自分が品川駅に来るのは聖地「品川JUNCTION」以外にないので1年に1回くらいでしょうか。
改札口を出ると駅構内は工事をしていたり、駅から見えた大きなホテルがなくなっていたりと驚きの連続でした。
自分がここに降りてデビューしたのが25歳くらいだから街並みが変化するのは当然ともいえるのかな…
まるで外国から来た観光客のようにキョロキョロしながら横断歩道を渡っていると目の前には20代前半くらいの二人組が仲良く話しながら歩いていました。
20代のときって友人と話しながら夜の街を歩きまわるだけでも楽しくていいですよね。
なんて思って横の小道に入ろうとしたときに二人組も小道へ曲がっていく・・
まさか!なんて思いながら進んで行くと建物1階にあるコンビニをスマホで撮り始めた!
そして、二人は建物の中へ・・まさか同じくゲイで発展場へと向かっていたとはw
最後の光景ですからね!自分も習って写真を撮ったあと建物の中へと吸い込まれていくのでした。
受付
事前に調べたXでの様子は混みあって建物の外にまで行列ができてる・・なんて言ってましたから並ぶことは覚悟していました。
しかし、外には並んでいないし18時過ぎてるからそんなに人はいないでしょ・・建物のなかに入っても階段に数人並んでいる程度だし!と余裕な自分。
受付で番号が書かれた紙をもらい紙を確認すると「94」と書かれていました。
ほうほう!この時間で94ってことは88番まであるロッカーのあとに配られた整理券なので、すでに182人目の客ということか!
小道を曲がった先にある住宅街でこんな繁盛店があるのは驚きですよね。
「放送してお呼びしますので4階にある部屋で待機をお願いします。」と言われ、放送?4階に部屋?と頭はハテナマークだらけでしたが4階へ上がることにしました。
たしか以前は大型荷物置き場の通路しかなかった気がするけど・・思いながら4階へのぼっていくと・・
待合室
そこにはなんと目の前に見たことがない部屋がありました。(画像は帰りに撮影)
すでに約10人が壁側に座って待機しており、スマホをいじる者がいればパソコンを開いて仕事をしている者も・・
あの~発展場に集まったゲイの方たちでいいんですよね?風景は病院の待合室のよう(笑)
もし性の発散だけなら並ばずに都内の発展場へ移動する人が多くなることでしょうから、品川JUNCTIONがどれほど長い歴史があり愛されている発展場なのかが分かりますね。
待合室もいっぱいだったので通路側に立って待っていたところ放送で呼び出しが!
「お待たせしました。番号札73番をお持ちのお客様。受付にお越しください。」
放送器具があること自体も不思議ではあるのですが「73番!!」・・あと20人も待つの!?
本を持ってくればよかったと思いつつ、スマホよりも周りが気になる自分…
それから約1時間以上たって19時30分頃に「94番」が呼ばれました。
その間もJUNCTIONを心に刻みたい方々で溢れ、番号札が100番を超えたのはいうまでもありません。
常に待合室は埋まり、外に出ても戻ってくるなど帰ろうとする人がいないのも愛されている証拠といえましょう。
ラーメン屋ではありませんが満員なのでお相手に困ることはない!と祈りつつ受付へ向かうのでした。
店内
心配だったのが待ったあとに「(見た目の)年齢が・・」と言われたらどうしようと心配しておりましたが、閉店ということもあり恩情なのかスムーズに中に入れてもらえましたw
最後だけど記念としてスタンプカードを押してもらい、入場料の1500円を支払ってロッカーに続く暖簾をくぐります。
前回は2023年4月30日だったので約1年半ぶりに来ました。
ロッカー
ロッカールームにはシャワーで並ぶ人や小休止の人が数人ほどおり激コミな様子ではなく落ち着いた感じでした。
明るいため周りを見てみると見かけたことがあるような人もおり、閉店前に記念にきたのは明らかな人もいますね。
店は一人(ワンオペ)で営業しているため最大で88番まであるロッカーをフルで活用しているかは分かりませんが、おそらく暗闇に紛れている人が多いのでしょう!
パンツ一枚に着替えたあとはタオルの利用が無料なので1枚取ってシャワーを浴び、うがいをしたらポジションキーをタチに設定(右腕)して準備は完了!
暗闇で待つ猛者たちに相手をしてもらえるか不安はあるもののいざ行かん・・
ちなみに以前の店内は18時がピークで帰り始める人が多かったですが、20時前の入店やこの時間帯でも満員の様子が初めてでありイイ刺激でした(・∀・)
暗闇
実際は暗闇というほど暗くはなく、顔や体がチェックできるほどの丁度良い暗さの通路です。
やはり人が多く、数十人が触れ合いを求めて血管のようにスルスルと流れています。
すれ違う若者は20代後半が平均のように感じますが、自分と同じように並んでまで思い出に刻もうとすることや若く見えることを考慮すると実際は平均は28歳くらいではないでしょうか。
またちょっと上っぽく見える人もいましたが閉店間際であることや、年齢を重ねた技術的な旨味を考えるといい塩梅の雄たちといえます。
若者はスリム系が多く、肉付きのいい人は胸筋を鍛えているものの下半身と腹筋がバキバキな様子はほぼ見かけなかったですね。
自分もそうですが腹筋が割れていたりするには結構ジム歴が長かったりするので年齢が高まります。
9個の個室は全てつねに埋まっており、通路でスキンシップをしている人もちらほらいますが派手な遊びをしている人はいませんでした。
ちなみにアンダーウェアはトランクス丈よりも短めのパンツということで自分は紫のTOOTローライズを履いていたのですが、8割くらいは普通のボクサーでCalvin Klein(カルバンクライン)ブランドが多く流行っているのでしょうか?
Calvin Klein ボクサー
たしかに最近のTOOT(トュート)はノンケ向けにも販売しているためゲイブランド要素が薄まっているなんて話も聞きますね。
暗闇から発散するような声はあまり響いていないのと帰る人が少ない事から、100番以降が店内に入れるのはいつになるのか気になりましたw
結果発表
それよりも楽しめたのか聞きたい!って人もいるでしょうから一応書いておきます。
店内は混雑していたこともありバニラで2人とガッツリ1人といったところ!
部屋が空いてないため通路の奥で触れ合いも楽しんだりしましたが、流石に通路に出したいと言われても片づけることを考えたら我慢させてしまいましたね。
個室は一畳程度の広さが多く体位は変えにくいため長居する人は少ないでしょう。
自分も23時前には帰らないと終電に間に合わなくなってしまうので時間を気にしながらといった具合。
いろんな雄たちがいるなか自分と絡んでくれた方には感謝を申し上げます(≧▽≦)
ちなみに22時くらいにはだいたいの人が帰り始め、タチが多く偏っており通路の流動が激しかったですね。ウケにとってはパラダイス!
やはり発展場の鉄則としてタイプにこだわり過ぎてはいけない!というルールを守れるかも大事とともに夜遅いからしょうがないね・・
最後に
時間はあっという間でもう22時40分が過ぎており急いで帰り支度をしました。
10年以上お世話になった思い出の地が大人気のなか閉店することは遺憾でしかたありません。
いろんな出会いがあり元彼もココでしたので自分にとってはただの発展場ではないですね。
哀愁
25歳にとある理由(追憶編で公開予定)で一人チャレンジした発展場がなくなる悲しみを和らげるために記憶に残るよう通路を眺め、流れているBGMに耳を傾け・・まぁなんだかんだ言っても最大の目的は一つなんだけどもw
帰り間際も20人くらいはいたと思いますが23時30分に閉店なので支度する人も増え始めました。
ちなみに遅すぎると残っている人たちが流れるだけなので、そのメンバーで触れ合いは起きにくいため帰るのが吉。
自分はいままで馴染みのある啓太さんしかお見かけしたことがありませんでしたが、最後も啓太さんが受付をしておりました。
最後にお礼の気持ちも伝えるため駅で菓子折りを購入し、お礼を申し上げて小さなお菓子をお渡しすることができました。
喜んで受け取ってくださったあとに、受付横に置いてある恒例のパインアメをもらって品川駅へとむかうのでした。
ちなみに店の前には可愛らしい花束が贈答されておりいったい誰が送ったんですかね?
「ウケ一同」(左)と「顧客代表」(右)の2グループがセンスのいい花を贈っており、店側も嬉しいでしょうね!
よかったら誰が花束を贈ったのか教えてください!
謝辞
約12年という長いあいだゲイの社交場として運営を続けてくださりお疲れさまでした。
おそらく自分が発展場デビューしたあたりくらいであり、居心地もよくお陰様で当時はハマってしまい隔週で来店しては楽しんでおりました♪
いまの発展場は物価や光熱費の高騰による不景気、管理者の年齢が上がっていたりと負担ばかりで運営することが大変でありゲイにとっても憩いの場が減っていく寂しさがあります。
そんななかでも基本料金を上げずに割引も続けるなど黒字化しにくいと思われますが頑張ってくださったことにより若者の居場所を保ち続けたことにも感謝ですね。
また、介護職とは意味合いが違う清掃や衛生面、備品補充に適切な温度設定などほぼお一人でこなしていたのは凄いことです。
HPではさまざまな改装や更新、店舗はほぼ年中無休でゲイを見守り続けていたのでしばらくはご自身のためにお時間を割いて頂きたいですね。
このご時世ですから新規に発展場を経営する人材はいないと思われますので、ぜひ「JUNCTION」というブランド名を継いだものを期待しております。
ご本人様がご覧になっているかは分かりませんが、啓太さんにお礼を述べたい方は多くいると思われ、自分はブログをしているのでたまたまこのようにお伝えする方法がありました。
自分も年齢を重ねてしまいましたが20代後半の気持ちを忘れないことや、もし復活した暁には潜入させて頂きたいと存じます(笑)
大変お世話になりました。ゲイの憩いの場を運営してくださりありがとうございました。
勝手ではありますが謝辞を伝えたい一同の代表として御礼申し上げます。
戯道館運営 よも
啓太さんより
閉店後のHPに更新されていたお言葉を下に載せました。
今までありがとうございました!! 2024/12/30
1995年にリーマン大使館JUNCTIONとして開業してから約30年、
当初は1日のお客様が20人前後でしたが品川駅の発展や店舗のコンセプトを若い方向けに変更するなど試行錯誤の上、当店を利用して下さる沢山のお客様のおかげもあって今では3倍以上のお客様が集まる店舗へ成長する事が出来ました!
沢山の店舗がある中で当店を選んで下さったお客様、行きつけの数店舗に当店を加えて下さったお客様にとても感謝しています!
当店の閉店理由は複合的要因ですが大きいのは
店舗の基本レイアウトが出来たのか30年近く前で現在の常識で考えると60名もの方を集めるのは火災や災害があった時に危険だと判断したからです。
また、当店が若いイケメンの方を集めたい方向で営業していたので当然なのですが多少料金を値上げしても年々年齢割引を利用する若い方が増えていき、値上げをしているのに客単価が変わらず客数が増えるという嬉しい悲鳴もあって土日にいつも行列が出来てる店にご想像されるほどは儲かっていなかったので全体をリニューアルして続けるという選択肢はとりませんでした。
最後に自分の代になってから12年、JUNCTIONに人生を賭けてきたので少し疲れてしまって休もうと思ったのもあります。
とはいえ、いつ行ってもそれなりの人数が居てその中にはイケメンがいて土日には列が出来るような店を運営出た事は今後の人生の自信になり、またいつか何か出来ればと思っています。
本当に今までありがとう御座いました!
☆お花やお菓子等をお持ち頂いたお客様、思いがけない事でとても嬉しかったです!改めてお礼申し上げます。
JUNCTION 啓太
今後の展開
さて、今後についてですがじつは公式のX(@JUNCTION_SH)で発表されています。
JUNCTIONの歴史は 自分たちで守る。 私たちはグレードアップして 戻ってきます。 WE COME BACK.
閉店後のXに早速投稿された内容は復活の可能性を示唆するポストでした!
聖地の移転先などの情報は公式Xで発表されることでしょうから、たまに覗いて確認しないといけませんねw
発展場の運営は法的・衛生面なども含めて簡単にできるものではありませんから、新規の可能性があるのは嬉しいですね!
Calvin Klein ボクサー
閉店しましたが振り返るという意味で「情報編」、個人的な思い出として「追憶編(後日投稿予定)」をご覧ください。
コメント