戯道(四十八手)に興味を持っていただきありがとうございます。
【戯道(ぎどう)】とは「よも」がゲイ版の四十八手としてまとめるために遣っている造語です。
戯道・四十八手について
戯道(ぎどう)・四十八手(しじゅうはって)についてや、学ぶメリットを確認していきましょう!
戯道とはなにか
10秒では早かったと思いますが、CMに書かれていたことは・・・
寝技(ねわざ)の種類は柔道よりも多く
花器(かき)と剣山(けんざん)で彩る刹那(せつな)の美しさは華道
「戯道」とは江戸時代の作品「恋のむつごと四十八手」、平成に出版された「夢枕艶房秘考」を参考にしてよもが創作した造語です。褌を締めて体験してもらう戯道セミナーも開催したことがあります。
性交にて戯れる(たわむれる)という意味と、精神性の向上を目的とする道(どう)の二つを合わせました。
そして戯道のなかにある体位を戯術(ぎじゅつ)と呼んでいます。
この四十八手には表四十八手と裏四十八手があります。(詳細はこのページの下にある戯術表で)
菱川師宣には弟子達もおり、彼の浮世絵を参考に四十八手を描いていったのです。
ちなみに、この四十八手には男女の複数や男同士も描かれているんですよ。
戯道を学ぶメリット
性の技を覚えることによって得られるメリットについて説明します。
以下にいくつかのポイントを挙げてみます!
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多様な快感: 四十八手は、新たな性的な快感を探求するための道具として役立つ場合があります。異なるポーズや技法を学ぶことで、より多様な刺激や快感を体験することができるかもしれません。
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深化したパートナーシップ: パートナーと一緒に四十八手を学ぶことで、お互いにより深く結びつくことができる場合があります。新しい技術を共有することによって、セックスや愛の表現をより豊かにすることができるでしょう。
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身体的な健康と柔軟性: 四十八手のいくつかのポーズや技法は、身体の柔軟性やエクササイズにも関連しています。それらを実践することで、筋力や柔軟性を向上させることができるかもしれません。
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セルフエンパワーメント: 性の技術を学ぶことは、自己啓発やセルフエンパワーメントの一環として捉えることもできます。自己探求や性的な自己表現の手段として、自己成長につながるかもしれません。
技法について
四十八手において勘違いされやすいのが「変わった体位が載っている教科書」という扱いです。
「恋のむつごと四十八手」には絵だけでなく説明もしっかりと書かれているそうです。
※しかし資料全てが現存しているわけではないので完全なものではありません。
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口内技法(口技): ペニスのサイズに関係なく、口を使った愛撫や口内刺激は一般的に快感をもたらすことがあります。舌や唇の使い方やリズムを工夫することで、パートナーを満足させることができるでしょう。
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手技法: 手を使った刺激も重要です。手の握り方や動かし方、亀頭やシャフトのマッサージなど、独自の手技を開発することができます。また、ペニスの根元や陰嚢(いんのう)の刺激も忘れずに行うと、より多くの快感をもたらします。
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体位の工夫: セックスの体位によっても快感を向上させることができます。例えば、上に乗る「騎乗位」では、ペニスの長さに関係なく相手の快感をコントロールすることができます。また、寝そべっている「仰向け位」や側位なども快感を与える可能性があります。
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オーラルや素股: ペニスを使った挿入に頼らず、お互いの快感を高めるためにオーラルセックスなどを活用することもオプションです。お互いのアナルを舐め合ったり、兜合わせや素股で性感帯を擦り合うなど、お互いのを通じて快感を与えることができます。
以上の点も気にしながらセックスをするとレベルが上がることは間違いありません!
戯道の始まり
もとはゲイビデオマニアの私がビデオの変わらない内容に飽き始めたため、性交の技術にはどんなものがあるのか興味があり調べていました。
しかし数年経っても誰もゲイの性交に関する技術をまとめている人がいなかったんです。
AVに飽きてしまった自分が知りたかったのがゲイの性交技術でしたが10年経っても誰もデータをまとめる人がいませんでした。
このまま期待していても誰も作らないと思ったのがきっかけです!
そこで海外の画像を使って説明しているサイト様がありました。(リンクは⇒こちら)
しかし、名前や技の違いに違和感があり、しっくりこないことから他にないものかと探していました。
そのときに江戸時代の四十八手を見つけたのですが、技の対象が男女であることと、技の名称が難しくて覚えることに意味があるのか悩むこともありました。
他にゲイの性行為について、まとめた資料がないため参考程度に読みつづけることに・・
そして四十八手を学んでいくうちに性交の奥深さを知ることになります。
よく、性交の気持ちよさにひたることを「サル」と表現することがあります。
しかしさまざまな技法を学ぶことで「サル」から「快楽を楽しむ人間」として性の美学に気がついたのです。
江戸時代の性は大変オープンなもので、浮世絵には幼い子供が親のセックスしている横に描かれているほど奔放なものだったそうです。
キリストが入ってきたときから性に対する考え方は変わってきてしまったのですが、そのような歴史は長くなってしまうので割愛します。
気になる方はよもの戯道セミナーに参加して頂くか、または後日記事にすることがあると思いますのでお待ちください。
詳細は固定ページ⇒戯道セミナーについて
戯術表(表四十八手・裏四十八手)について
それでは下にある画像が紹介する四十八手の名称になります。
流し読みしてみると専門用語だらけでイヤになりそうですよね・・
戯術表
しかし、名称は覚えなくても体位は覚えて損がありません。
そして、じつは上記のあるような48手+20手だけではありません!
次の項目を見ていきましょう。
記載のない戯術
例えば撞木反り(しゅもくぞり)や立ち松葉(たちまつば)なんて聞いたことはありませんか?
聞いたことがあっても上の戯術表には載っていませんでしたね!
聞いても思い浮かばないし言葉で説明しても分かりにくいとは思います。
立ち松葉は最高難易度と言われていますがウケが逆立ちをするように腰を上に持ち上げ、タチがウケの股の間に挟まって立ちながらピストン運動します。
他にも平安時代に記述されていた文献には、釣上(つりあげ)や横違(よこちがへ)なんてものもあります。
釣上は女性をブランコに乗せて挿入しますが、既にブランコを使うような性交が平安時代にも存在していたんですね!
前戯について
前戯というと兜合わせやフェラなどの口技だったり、挿入しないプレイを思い浮かべますよね。
あなたにとっての前戯とは?
一般的にフェラやアナル舐め、兜合わせと聞くと 前戯(ぜんぎ) もしくは バニラ という部類に入りますよね。
「挿入してこそ本当のセックスだ!」なんて自分も考えていた時期がありました(笑)
戯術表をマジメに見ていると表四十八手に尺八(フェラ)や花菱責め(アナル舐め)という名称で、私たちが前戯として認識している行為ですが、表四十八手のなかに紹介されているんです。
たしかに四十八手でもフェラは「前戯だ」なんて言ってはいないんですよね・・
海外の動画を見たことがある人はご存じだと思いますが、挿入後に気にすることなくフェラなんて当たり前にしてるし、複数なら挿入中でも舐めちゃってるのもあります。
江戸時代の日本人も挿入したあとだろうと舐めていたのかもしれないですね。
そう考えるとフェラやアナル舐めも性器を刺激しているわけですから立派なセックスです。
ローションから考察
なぜ日本人が前戯という分類をしたのか考察すると、ローションの違いではないでしょうか。
現代もっとも使用されているローションは【ペペローション】ですね!
江戸時代のラブローションは通和散(つうわさん)という唾液でふやかして使うぬめり薬があったそうです。
通和散の原料は下の画像にある黄蜀葵(とろろあおい)という花で、もともとは和紙を作るときに繊維をつなぐものとして利用されていたものを、根をすりつぶしてふるいにかけて粉末にして利用していたそうです。
もし江戸時代のローションを復元したい方は、上記のアマゾンから種を購入して育ててみてください(笑)
粘性のあるローションは口に含むと粘り気や呼吸がしにくいこともあり舐める人は非常に少ないですね。
しかし、海外のローションは水性なので口に粘り気や呼吸に影響がないため、挿入後でもフェラができるのでしょう。
日本人も水性ローションに替えたらフェラリストが喜ぶかもしれませんね!
口も立派な穴ですから・・・
江戸時代の前戯
前戯とはいわゆる「戯れる前」と書くわけですから竿などを刺激する前に行う技と捉えてもよいのではないでしょうか?
実は「恋のむつごと四十八手」の中には逢夜盃(あふよのさかづき)や君膝枕(きみのひざまくら)なんていう浮世絵があるんです。(下の図になります)
セックスをする前にお酒を酌み交わしたり膝枕をしたりしてスキンシップをとっています。
今でいうカフェやバーで待ち合わせしてお互い気が合えばホテルへ・・・
膝枕なんて最近してますか?ホテル行ってもおそらくヤらないですよね。
江戸時代は性に奔放な時代でもありましたから、ヤる前にいろいろな方法で前戯をしてお互いの気を高めていたのかもしれないですね。
挿入の刺激だけではなく始める前にイチャイチャすることで精神的に興奮度を増す!
もし精神的に満たされていなければ、このように前戯をしてみてはいかがでしょうか。
どんだけセックスで相手をされても満足できず、さらにセックスを重ねてしまうのであれば前戯の時間を多めにとることをオススメします。
戯術表リンク
こちらは気になる戯術へ飛べるようリンク集として羅列をしています。
記事が完成して文字が青色になっているとリンク先に移動することができます。
リンク先の戯術には画像に<説明>と難易度が★1~3つ(★1が易しい)
タチとウケのポイントと撮影のポイントまで記してます。
ぜひ性活を高めるための参考にしてみてください。
どうぞ参考にして性の美学を堪能(たんのう)してください。
表四十八手
1.網代本手 (あじろほんて) 【いわゆる正常位のこと】
2.揚羽本手 (あげはほんて) 【アゲハ蝶のように見える正常位】
3.筏本手 (いかだほんて) 【タチが斜めに引き寄せる正常位】
4.鶺鴒本手 (せきれいほんて) 【枕など敷いてウケの腰を上げる正常位】
5.寿本手 (ことぶきほんて) 【ウケが開脚する正常位】
6.洞入り本手(ほらいりほんて) 【ウケがあぐら(交差)をする正常位】
7.笠舟本手(かさふねほんて) 【ウケが両足を閉じす正常位】
8.深山本手(みやまほんて) 【ウケの腰を上向きにさせてタチが奥深く挿入する正常位】
9.入船本手(いりふねほんて) 【ウケが両手を床についてタチがウケの腰を浮かせる正常位】
10.唐草居茶臼(からくさいちゃうす) 【ウケが主導になって対面で行う座位】
11.忍び居茶臼(しのびいちゃうす) 【タチが主導になって対面で行う座位】
12.濵千鳥(はまちどり) 【横になって抱き合い、お互い足を広げる測位】
13.横笛(よこぶえ) 【横になって駅弁をする測位】
14.零れ松葉(こぼれまつば)
16.浮橋(はしうき)
17.八重椿(やえつばき)
18.燕返し(つばめがえし)
19.万字崩し(まんじくずし)
22.本駒掛け(ほんこまかけ)
25.後ろ櫓(うしろやぐら)
26.亂れ牡丹(みだれぼたん)
27.本茶臼(ほんちゃうす)
28.筏茶臼(いかだちゃうす)
31.御所車(ごしょぐるま)
33.寶船(たからふね)
裏四十八手
49.(1)俵抱き本手(たわらだきほんて)
50.(2)浮島本手(うきしまほんて)
51.(3)釣瓶落し(つるべおとし)
52.(4)達磨返し(だるまがえし)
53.(5)地藏抱き(じぞうだき)
56.(8)裾野(すその)
59.(11)花菖蒲(はなあやめ)
60.(12)下り藤(くだりふじ)
61.(13)流鏑馬(やぶさめ)
62.(14)鵯越え(ひよどりごえ)
63.(15)八つ橋(やつはし)
64.(16)丁字引き(ちょうじびき)
65.(17)巣籠もり(すごもり)
66.(18)虹の懸け橋(にじのかけはし)
67.(19)絞り芙蓉(しぼりふよう)
68.(20)岩淸水(いわしみず)
秘四十八手
69.(1)立ち松葉(たちまつば)
70.(2)撞木反り(しゅもくぞり)
71.(3)吊り橋(つりばし)
72.(4)仏壇返し(ぶつだんがえし)
73.(5)碁盤攻め(ごばんぜめ)
74.(6)帆掛け茶臼(ほかけちゃうす)
75.(7)理非知らず(りひしらず)
76.(8)釣上(つりあげ)
77.(9)横違(よこちがへ)
追加記述予定⇒首引き恋慕(くびひきれんぼ)
極きわみ四十八手 ※名称不明や研究体位
78.(1)哭き蛙(なきがえる)
79.(2)四股踏み櫓(しこふみやぐら)
80.(3)横槍(よこやり)
81.(4)引き綱手(ひきつなで)
82.(5)月見櫓(つきみやぐら)
83.(6)暴れ馬(あばれうま)
84.(7)喉笛(のどぶえ)
85.(8)散り華(ちりばな)
86.(9)花絞り(はなしぼり)
87.(10)潰し茶臼(つぶしちゃうす)
88.(11)跳蜂(はねばち)
89.(12)佐柳(さなぎ)
90.(13)双門通し(そうもんどおし)
91.(14)鐘撞櫓(かねつきやぐら)
92.(15)殿禁め(とのいさめ)
93.(16)機織松葉(はたおりまつば)
94.(17)辻取り(つじとり)
95.(18)駒狗(こまいぬ)
96.(19)逆さ車(さかさぐるま)/引き車(ひきぐるま)
97.(20)舟脚(ふなあし)
98.(21)八卦(はっけ)
99.(22)櫓椋鳥(やぐらむくどり)
100.(23)虹架け(にじかけ)
101.(24)水面咲き(みなもざき)
102.(25)竹割茶臼(たけわりちゃうす)
103.(26)筆菊(ふでぎく)
104.(27)羽交い反り(はがいぞり)
105.(28)綱手達磨(つなでだるま)
106.(29)茶臼崩し(ちゃうすくずし)
107.(30)
108.(31)
109.(32)
110.(33)
111.(34)
戯道(ゲイの四十八手)について詳しく知りたい方はTwitterの戯道(ゲイ四十八手)へ
参考資料のリンク集
ゲイの四十八手をデータベース化するうえで参考にさせていただきました素晴らしいサイト様を紹介します!
ゲイの四十八手は「よも」が作成しているので、資料のサイト様は男×女での紹介になります。
こちらは「恋のむつごと四十八手」以外にも「医心方」など日本以外の体位文献が記載されており、セックス体位においてこれほど詳しい素晴らしいサイトはないでしょう!
こちらは体位による記述が他に比べると少ないですが面白い内容の記事が豊富です。
私としては面白い記事としてリンクに「エロい夢を見たときの深層心理」を貼りました。
上記で紹介させて頂いたサイト様が、ゲイセックス体位の記述をするサイト「戯道館」を作る上で参考にさせて頂いたサイト様です。
そして参考資料は江戸時代の作品「恋のむつごと四十八手」よりも詳しく記載された平成に出版されていた「夢枕艶房秘考」です!
全てを読むことは難しいですが、更新しているのでたまに覗いてみると面白い情報があるかも!
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